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忍ぶれど・・・
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頭文字Dの三人でやってみましたよ。




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⑧赤頭巾ちゃん、気をつけて!
今回は役に立つかもしれません。いい話ではないんですけどね。
イタリア旅行の危なさは、行ったことのある人は多少なり実感しているでしょう。
カトリックなので乱暴な強盗などはあまり聞きませんが、スリや置き引き、ひったくりは、実際の話に事欠きません。

今回の旅行では、わたしたちも2回、遭遇しました。
昼間の、フィレンツェとローマでのこと。

自由行動の午後、フィレンツェのパラティーナ美術館に行ったときです。
アルノー川のこちら側はピッティ宮しかなく、メインの場所に比べて人通りなど比較的空いているのです。確かに日本人も少なかった。美術館と庭園のある宮殿は大きくて広々としており、チケット売り場と入り口が少し離れていてわかりにくい。始め入り口で勘違いして財布を出したりとまごついていたので、そこで目をつけられたのかもしれません。

いち早く、二人組の男に尾けられていると叔母が言い出しました。
見れば背の高い、若い男性二人。不謹慎ですが今思い返すとなかなかハンサムです。東欧系だったでしょうか。

考えすぎじゃないかと思いましたが、それでもしばらく売り場前に座るなどしてやり過ごしました。
すると彼らはチケットも買わずそのあたりをうろうろ。購入の列に並んでもすぐに離れる。やっぱり行動が不審です。しばらくして諦めたのか立ち去っていくまで、気が気じゃありませんでした。

おかげでせっかくのパラティーナ、フィレンツェも魅力半減です。
帰り道、可愛いカードや絵葉書のお店を見つけて寄ろうとしただけで母が血相変える始末。早く立ち去りたいのもわかりますが、スリ(未遂)にメゲるのも悔しいので半分意地でちゃんと買ってまいりました(笑)。


二度目はローマ。やっぱり自由行動の日です。少人数を狙うのは当たりまえですね。
遺跡フォロ・ロマーノは入場無料のためか特にスリが多いとは聞いていたので、そこにいる間はずっと注意していました。怪しい人は確かにいましたけど、経験済みなので平気(笑)。

そこからの帰り。大きな道路沿い、たぶん遠足か何かの中学生の列に交じるようにして歩いていたときです。数歩前をひとりで歩いていた叔母に、わたしの背後から母が大きな声で名前を呼び、叔母が振り返りました。

またしてもわたしは気づかなかったのですが(それもどうか)、ちょうど子どもたちの列が途切れて叔母がひとりになり、そこに三人の男が囲むようにしていたというのです。始めは追い抜くのかと思ったところ、背後に男が来るのを見て母が咄嗟に声をかけたとか。


いずれも被害はないし、本当は思い過ごしだったのかもしれません。
けれどそれを証明することも、またできないのです。
旅行を楽しいものにするには、そうしたことを未然に防ぐことが何より大切です。

カバンは斜め掛け、パスポートは首から提げて服の下、財布はカバンの底にひも付きで。
これはイタリア旅行だと基本ですか。用心深すぎるようでも心配ですから。
百戦錬磨の添乗員さんでさえ、お金より大切なパスポートだけは、腰に巻いているそうです。
ただ今回のことで、こうした防犯策だけでは十分じゃないことに気づきました。

おそらく男性の同伴のない「日本人の女性」が、狙われているのです。
背が小さく力が弱い(女性だから)、自己主張もあまりしない(中国・韓国の人とは顔は似てても態度も話し方も違う)、防犯の意識が低い。それでいて、お金を持っている。
わたしたちってどんなにいいカモなんでしょうか!(笑) ←いや笑い事じゃないし

さらに条件を加えるなら「中高年の」「金持ちそうな」かもしれません。
よく考えると目をつけられたのはいつも叔母でした。
年寄りの母でも、腰ぎんちゃくな娘を連れたわたしでもなく。
ローマでは普通のバッグに見える手提げ袋(ペットの水しか入れてません)をぶらつかせていたり、フィレンツェでも財布を出したりと、そこが狙われたともいえますが、不幸なことにスリをひきつける条件は揃っていたんです。見た目から言っても、彼女は姪のわたしが日ごろエセセレブ呼ばわりするような品のいい高級品を持っていて、化粧もバッチリ。すでに化粧っ気ゼロの母(ヨー●ドー御用達)や、子連れだしー外国だしーめんどk(以下略)だったわたし(ニ●セン御用達)は、きっと狙う価値もなかったかもしれませんな。

地下鉄を使う人は、別の大きな袋に入れるなどしてブランド名の入った紙袋を隠すよう、注意されていました。日本では、たとえ深夜の東京でさえ、考えもしないことです。
要はお金を持っている、隙があって盗りやすい、そう見える人は即、狙われる。
イタリアはそういうところなんです。見逃してはくれない。
この国に限らずむしろこれが世界では常識なのかもしれません。そういう意味で日本は他に類を見ないほど安全な国だということを、身をもって実感しました。
ブランドのお財布を堂々と見せびらかしながらお昼を食べに行くOLさんって、なんて無防備!(笑)
そういえば、欧米人は外であまり財布を出さない気がします。小銭をポケットからぞんざいに取り出し、かきあつめて払います。一見こちらのほうが危ない気もしますが、確かに財布ごと取られるよりマシ。

本当にどこも油断ができません。午前中花の聖母寺の前で、集団でガイドさんの説明を聞いていても、背後にジプシーがうろついています。隣の女子大生が肩掛けバッグの口を閉め忘れていたら、目敏く見つけて近寄ってくる。別のガイドさんが追い払ってくれてホッとしました。別のジプシーのお婆さんは大声でわめきながら手にした缶にコインを鳴らし、物乞いに寄ってきます。でもお金を出してはいけない。その隙も狙われるからです。子どももいます。新聞を買ってくれと言うように顔の前に差し出し、その陰からポケットを探ろうと手を伸ばしてくる。
彼らが近づいたら、動物のように、大声を出して追い払えと教わります。また彼らもそうされても平気で、またすぐに別の人に近寄っていく。警官はどこにもいますが、見ていても何もしません。
ここではそれが「常識」で「当たりまえ」なのです。

過去に訪れたとき、20年前には、ジプシーに注意しろと言われました。
ローマで200mほど向こうにジプシーの一団を見つけたガイドさんはいきなり「走って!あそこにジプシーがいます!」。人種差別だの偏見だの言う以前に、ほとんど恐怖の対象でした。テルミニ駅も危険だから近づかないようにと、はっきり言われました。まあ今回もミラノのガイドさんは駅の周りには悪い人しかいないと言ってましたから、のほほんとした日本人が用もなく行くところではないんでしょうね。
10年前、新婚旅行で来たときは、ジプシーと東欧系に気をつけろという注意でした。
アドリア海を挟んだクロアチアから、多くの難民が流入していました。そのころ東欧の国々が自由や独立を求めて始めた戦争や内乱、革命。結果多くの血を流し犠牲を生んで、クロアチアでは前年に終わったばかりでした。疲弊し荒廃した国からやってきた人々が、生きる術としてしたことなのです。
今回はEU発足後初めてのイタリアでしたが、ルーマニアが昨年EUに加わったことでまた混乱しているという話も聞きました。
もしかしたらフィレンツェの二人も、そうした国の人なのかもしれません。
着ていた服は冬なのに薄着で、あちこちが擦り切れて汚れ、手にしていた本もボロボロでした。
美術館の入場料はひとり12€(約2000円)。その料金表の前で途方に暮れているようにも、わたしには見えました。


世界の変化を肌で知ることのできる機会でもありますが、わたしたちはただの旅行者でもあります。
安全で安心に旅を楽しむためには、危険への意識も必要です。日本人というだけで狙われるという自覚は少なくとも欠かせません。
アジアと違って現地イタリア人になりすますのは無理ですが、できるだけ目立たず、さらに貧乏っぽく、という工夫は、有効かもしれません。写真には残っちゃいますけどね(笑)。

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