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忍ぶれど・・・
色に出にけりわが恋は。サイト更新状況と日々のよしなしごとを。
DATE: 2008/09/22(月)   CATEGORY: 日常雑感
無題
恐ろしい過ち、残酷な間違いには、違いない。

お腹を痛めて産んだ可愛いわが子をなぜ手に掛けることができるのかと、人は言うけれど。
文字通り血と肉を分け、十月十日を胎内で守り育んで産んだからこそ、できると思う。

これは母にしかできない、その愛によってしか、なされない殺人だ。
まったく正しくはない。善でもない。身勝手で愚かそのものだ。

けれどただ大罪だと、許されないと、声高に糾弾することが、わたしにはできない。
彼女と同じく、愚かな母親だから。

男には理解できないと思う。女であっても、子を孕み、産んでみなければおそらくは、わかるまい。

子どもに障害がある。幸福には生きられないかもしれない。
母である自分は他の子以上に守り、庇い、見守ってやりたい。けれど病気で思うようにできない。
男の子だし、体が大きくもなってくれば、母の手に余るときはあっただろう。
彼女はすでに弱り、すべてに倦み、疲れ果てていたのかもしれない。
そこに魔が、訪れたとしたら。

自分には、「そんなふうに生んでしまった」責任が、ある。
もしも、健康な体に「生み直せる」ならと、思う。
その感覚は、子に等しく親であっても父親には、共有できない。

いずれにせよ、彼女は最も大きい、最も重い罰を、すでにその身に受けていると思う。
自分のいちばん愛していた者を、自ら殺してしまった。
その事実だけが、きっと死ぬまで彼女を許さず苦しめると思う。
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