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忍ぶれど・・・
色に出にけりわが恋は。サイト更新状況と日々のよしなしごとを。
⑥イタリア小都市紀行
いわゆる4大都市以外でも、イタリアは点在する小さな町にそれぞれ違った味わいがあります。どこも印象深く、フリーの旅でのんびりと滞在してみたいところばかり。今まで行った場所を思いつくままに。

【ヴェローナ】
「ロミジュリ」(笑)のジュリエットの家と、「ああロミオ、あなたはなぜに(略)」の台詞が有名な(って創作なのに?)バルコニーが見られます。何でも昔本当にあったふたつの家の勢力争いをシェイクスピアがモデルにしたとか。それよりも最近は、入り口の壁一面に書かれた愛の落書きと、なぜか貼り付けられた色とりどりのチューインガムが、なかなかに芸術的で一見の価値アリ(笑)。
音楽ファンにはここのアレーナ(ローマ時代の闘技場跡、コロッセオの小さい版。今は円形劇場となっている)で毎夏行われる野外オペラが有名です。夏の夜、遺跡に響き渡る「アイーダ」の歌声。一度は聴いてみたいものです。
ローマ時代から続く町は小さい中にそれぞれの時代を色濃く残す、不思議な空間。広場を取り巻く建物と外壁には移る歴史の様式をそのまま残しています。
夕暮れのころ訪れたヴェローナ。灯り始めた灯りが暗い路地を照らし、美しい巻毛の少年が古い噴水の傍に遊ぶ。もっとゆっくり時間が欲しい町でした。

【モンテカティーニ・テルメ】
今回初めて、宿泊だけで訪れました。テルメの名の通り、ここは有名な温泉保養地。高級別荘が並び、ホテルも人も店も、どこか品がある。フィレンツェ観光に泊まったのでほとんど回れず残念でしたが、町もこじんまりして可愛らしい、軽井沢のような感じです。夜遅くまで店もけっこう開いていて、治安も悪くなさそう。駅近くに小さいスーパーもあります。
フィレンツェからは車で50分くらい、電車も通ってますから、ここで飲泉やエステなど楽しむのも変わった旅になっていいかもしれません。

【アッシジ】
フィレンツェからローマに向かう途中、小高い山の上にあります。聖フランチェスコの墓と教会があり、日本人には馴染み深いフランシスコ・ザビエルもここに眠っています。従順・清貧・貞潔をかかげて修道生活を送るフランチェスコ会の聖地であり、観光よりもいっそう神妙な信仰の力を感じる場所。聖人の生涯は映画「ブラザーサン・シスタームーン」にもなりました。
山の中腹を僅かに覆う小さな町は、急勾配の細い道が迷路のよう。大都市の派手な権力誇示としての教会とは違う、地味で寡黙な信仰の町。
トスカーナの豊かな田園地帯を見下ろす聖地は、常にここから静かな祈りを捧げています。

【ピサ】
言わずと知れたピサの斜塔。ここは10年前の新婚旅行でフィレンツェから半日かけて行った(フリーの日が休日に当たりフィレンツェの美術館が軒並み閉館していて泣く泣くの選択)ところですが、ピサ自体実はあまり印象がない。大理石の産地だとかでそういうおみやげが多かった、とか。みんなが「斜塔を支える構図」で写真を撮る、とか(笑)。
斜塔は確かに行かないと見られませんが、わたしとしてはそれよりもっとフィレンツェを堪能したかった(今回もフリー半日しかなくて哀しかった・・・なんかイマイチ、フィレンツェとの縁が薄いような・・・こんなに愛してるのに)。

【ナポリ】
先だって、マフィアがからむゴミ処理問題で一躍話題に。そんな町。
「ナポリを見てから死ね」と言われる割には・・・・なところだったかな、と。ナポリ湾を見渡せる高台からの景色は確かに綺麗でしたが。ポンペイへ行く途中通るのですが、何しろバスからは降ろしてもらえなかった。車中から、右手ごらんくださいここが風光明媚なサンタルチア海岸、上をごらんくださいナポリ名物青空にひるがえる洗濯物、てな具合でした。もちろん危険だからです。治安の悪さはあまり変わっていないかもしれません。ちなみにジローさんはデヴィ夫人によれば「典型的なナポリ野郎」だそうですね。なるほどちょいワル。


以下3ヶ所はその昔、新婚旅行で行った場所。14日間と長かったし小さな町も始めから旅程に入っていて、今思うと充実でした。なんたって社会人で大手を振ってこれだけ休めるのは、新婚旅行だけですからな!気合入りますわな!(笑)

【シエナ】
世界一美しい広場といわれるカンポ広場を中心に、丘陵に造られた都市。町中で行う競馬が有名ですね。フィレンツェと張り合ったという大聖堂や、広場から放射状に延びる路地は、いまだ中世の面影を湛えています。
立ち寄る程度だったにもかかわらず、ここはとても印象に残る町でした。今でもそう思います。古い石畳の坂道、居並ぶ店の佇まい。今のイタリアらしい活気はあるのに、どこかでふいに時間の流れが止まったような。中世の空気を、ほかよりも強く明確に感じた場所かもしれません。

【ラヴェンナ】
東ローマ帝国とかビザンチンとか、高校の世界史寝てたのでよくわからないのが今ごろ口惜しい。くそおヤバタめ(関係ない)。
ここはそのころの建築物がよく残っているそうです。覚えているのはモザイク壁画の美しさ。きらびやかな黄金のモザイクもありました。ほかにダンテの墓も行きましたが、イタリア最大の詩人もあまり馴染みがなく残念。
ホテルは海辺にあり、夏は避暑地として人気があるとか。行ったのはまだ春で閑散。
春のアドリア海は鈍色に気だるくたゆたい、わたしは乾いた砂浜で小さな貝殻を拾って帰りました。そういえば、どこへしまったかしら。

【サンマリノ】
サンマリノといえばF1。サンマリノGP、イモラ・サーキットは94年、予選から事故を続発したあげく、あのセナが落命した場所。
サンマリノはイタリアではありません。サンマリノ共和国という歴とした独立国家(ちなみにイモラ・サーキット自体はイタリアにある)。入出国にパスポートは不要ですが(確か)。切手を買ってハガキを出した覚えがあります。バチカン美術館でも同じ行為を勧められます(笑)。
中心は高台にあって、そのせいかちょっとアッシジに似ています。もっと世俗的で、まったく観光地化していますが。道は狭く急勾配で、観光客も多いので疲れます。ミニ国家ということで変わった場所だけど、一度行ってハガキ出したから、もういいかな(笑)。


英語力も行動力もないわたしはいつも添乗員つきツアーになってしまうのですが、帰るたびに「今度こそフリーで行きたいなあ」との思いを強くするのです。次はなんとかなるかも、という勘違い(笑)、そして時間がなく通り過ぎるしかなかった町の魅力。そういうものにも惹かれて、とうとう三度も行ってしまったのでしょう。
ガイドブックを開くと、行ったことのない、けれど行ってみたくなる町がたくさんあって、溜息が出ます。もうこれは住むしかないか。ちょっと本気で考えたくなるのです。

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