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忍ぶれど・・・
色に出にけりわが恋は。サイト更新状況と日々のよしなしごとを。
読書の喜び
母から借りた宮部みゆきの「おそろし」。
午後、読み始めたら止められなくて。一気に読んでしまいました。
おかげで夕飯の支度が大幅に遅れ・・・(笑)。

こういう出会いは最近滅多にない。
読み終えても満足。まさに至福の時間でした。
以下、感想など。


★本日なぜか大量の拍手ありがとうございました。久々なのでちょっとアセりました(笑)。

宮部みゆきの江戸物は、たとえるなら毎日きれいに掃き清め拭き清められた畳の座敷や、丁寧に磨きこまれた濡れ縁の艶と温かみ、味わいがあると思う。
まっとうに生きる市井の人々のまっとうな暮らし、日々の思い、喜怒哀楽。そういうものをみんな吸い込んで、息づく。

物語の雰囲気としては諸星大二郎や京極夏彦を思い出させるものがありました。
発想のユニークさはまさに江戸の洒落に通じ、使う言葉は広がりも奥行きもあって、実に豊かです。彼女の作品を久々に読みましたが、正直これほど言葉の豊かさを感じたのは初めて。
人の心や生き方や思いの描き方も深く味わいがあり、展開の巧さにも悔しいくらい引き込まれます。
非常に巧い文章でありながら、作品が決して技巧的でないのがさらに彼女の凄い才能。
悲惨な事件を中心に据えても、その底辺は温かく、至極まっとうで、やさしい。
人の心と生と死を、ちゃんと見据えている作家だと思います。
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